教育向けのレーザーカッターを活用すれば、子どもであっても安全、簡単に質の高い創作活動を行うことができます。今回は、Makeblockが提供するデスクトップ型スマートレーザーカッター「Laserbox」を使った作品と、製品の使用感、そして、ものづくりを通した学びをご紹介します。

画像は、MakeX 2020 東京大会 Spark部門 の「Future Home」というテーマで、世田谷ハツメイカー研究所に通っている慶多くん(当時小6)と奈々さん(同小6)が制作した「大切な家族との時間を安心して過ごせる、空飛ぶ家」という作品です。

1. 思い描いた理想の家

今回、慶多くんと奈々さんは共同で本作品を制作しました。主に家の部分の制作を慶多くんが、玄関部の制作を奈々さんが手掛けました。2人にこの作品にかけた想いやこだわりを聞きました。

慶多くん

自分の中で「時間がもっと欲しい」というテーマを掲げていました。理想の家は時間の節約をすることで家族との時間や勉強、遊びの時間を増やしてくれるような家であり、そのために空飛ぶ移動手段を家に備え付けています。また、環境問題のことも考えて緑を多くしました。さらには、家の形にもこだわりがあり、災害にも強い家であるべきという考えから、色々調べて最終的にドーム型の家を作ることにしました。

奈々さん

さらに安全な家にするために、玄関にこだわりました。この玄関にはセキュリティとエアシャワーが搭載されています。まず大切な家を守るためにセキュリティは欠かせません。開錠の仕方を工夫し、鍵ノブを正しく回せるか、質問に正しく回答できるかといった仕組みを実装しました。また、エアシャワーを設置するなど、時代に即したコロナ禍の安全性に配慮しています。

2. レーザーカッターを使ってみて

今回の作品を作成するにあたり、家の基盤となる木材をMakeblock社製のレーザーカッター「Laserbox」で加工しました。2人にLaserboxを使ったものづくりの感想を聞きました。

慶多くん

Laserboxは、操作が簡単でとても使いやすかったです。特に、ドーム型のデザインなどが簡単に作れたのが助かりました。以前は3Dプリンターを使ったこともありましたが、デザインのデータを作るのが難しくて制作が大変でした。それに比べて、Laserboxは使うのが容易で、幼い妹も楽しんで使っていました。今後はLaserboxを使って、自分の部屋で使えるような棚など大きいサイズのものも作ってみたいです。

奈々さん

今回セキュリティを実装する際に、センサーを固定する部品をレーザーカッターで制作しました。センサーの細かい形に合わせ寸法を測定してその通りに木材をくり抜くことは、これまで使っていた道具では大変だと思いますが、Laserboxを使えば、納得できるまで試行錯誤して正確な部品を作ることができました。

3. ものづくりを通した学びと成長

最後に、世田谷ハツメイカー研究所で、普段からロボットプログラミングやLaserboxを使ったものづくりを行っており、MakeX(Makeblockが国際的に開催しているロボットコンテスト)への出場経験も豊富な2人に、これまでに学んだことや感じたことを聞きました。

慶多くん

ロボットをプログラミングして、ミッションをクリアする瞬間がたまらなく好きです。特に、MakeXはすごく面白いです。ロボットがうまく動かないときに、じゃあどうしたらいいか?と試行錯誤を繰り返す中で、普段何でも自分で解決策を考える癖がつきました。また、MakeX出場に向けた対策の中で、限られた時間の中で解決する力がつきました。そして、解決していく中で、どう役割を分担して取り組むのか、友達と相談していく重要性を学びました。

奈々さん

私は初め、ロボットやものづくりにはほとんど興味がありませんでした。でも、やっているうちにプログラミングが分かるようになり好きになってきました。プログラミングが正しければうまくいき、間違っていればうまく動かない。その正直さがいいです。これは当たり前なことですが、何でもうまくいかない時に自分の責任だと思えることが1つ成長したことかなと思います。

いかがでしたでしょうか?

Laserboxを活用すれば、子どもであっても、その自由な発想を自分で形にすることができます。そして、このようなプログラミングを含む創作活動を通して、各々が新たな学びや成長の実感を得ることができます。

Makeblockは、STEAM教育ソリューションプロバイダーとして、こうしたプログラミング教育やものづくり教育を包括的に支援しています。ご関心のある方は、jp@makeblock.com までお気軽にご連絡ください。