※本記事は、弊社が2020年3月に公開した The Complete Laser Cutting Materials List! を翻訳し、修正を加えて作成したものです。
一般に、レーザーカッター(レーザー加工機)を使用すると、様々な素材をデザインした通りに切断したり彫刻したりすることができます。レーザーカッターを選ぶ際には、よく使う素材やその厚みに対応しているかどうかを確認することがとても重要です。
レーザーカッター入門
レーザーカッターを初めて使う際には、「どんなものが作れるか?」「どんな素材が加工できるか?」「簡単に扱えるか?」といった疑問を持たれるかもしれません。最初に作る作品のアイデアに困ったら、以前ご紹介した『家庭で作れる!レーザーカッター・レーザー加工機でできる10作品を紹介』をご一読ください。この記事をご覧いただくと、レーザーカッターを用いてどのような作品が作れるかをイメージできると思います。例えば、以下の画像は皮革に加工を施したものです。ハートの形はもちろん、内部の模様も好きにデザインし、加工することができます。
レーザーカッターで使用できる素材例
では早速、以下の素材リストを参考に、レーザーカッターで実際に加工してみましょう。ただし、いきなり加工するのではなく、色々な素材で試しに加工してみて、それぞれの素材に適したレーザーカッターの設定を行いましょう。また、加工によって煙が発生しますので、集塵器を用意したり、安全のためにしっかりと換気を行うことを忘れないでください。
1. 木材
木材は、レーザーカッターの加工においてよく使われる素材の1つです。初心者から専門家に至るまで、木材を使用して組み立て部品の切り出しや贈り物の彫刻、複雑なパターンの彫刻などを行います。もし木材を切断したい場合には、薄い素材を使用した方が上手く加工することができます。合板などは安価であるため一般的によく使用されるので、練習用の素材としては最適です。もし、環境に優しい素材を使いたい場合には、竹材を使ってみるのも良いかもしれません。
2. プラスチックとアクリル
アクリルをレーザーカッターで加工すると、目を見張るような作品を作ることが可能です。プラスチックやアクリルは、看板、ジュエリー、装飾品、ウォールアートなどを制作するのに適しています。特に、着色プレキシガラスはとても人気のあるアクリル素材で、ステンドグラスのような美しい作品を作ることができます。アクリル素材は、木材と同じように厚さも様々なものを選ぶことができます。
3. 皮革
他の素材で練習した後に、是非皮革の加工も試してみてください。皮革は比較的高価ですが、財布やベルト、ブレスレットなどのジュエリーといった作品を作ることができます。皮革を使用する場合には素材が反ってしまわないように、しっかり固定するよう注意してください。
4. 厚紙
厚紙は、レーザーカッターで加工できる素材の中で、最も安価で、最も扱いやすいものの1つです。オリジナルの名刺から建築模型まで、あらゆる作品を作ることができます。一般的には、段ボールやセルロース繊維などの素材から選ぶことができます。セルロース繊維は工作や建築模型の作成などに適しています。
5. コルク
コルクは頻繁に使われる素材ではありませんが、子ども向けの手作り作品に使用するにはとても面白い素材です。また、お手製のコースターを作りたいという場合にも最適な素材であり、好きな形に加工することが可能です。欠点としては、レーザーはコルクを貫通しやすいため、彫刻のみを施すのがやや難しいということが挙げられます。
6. テキスタイル(布製品)
レーザーカッターを使った布製品の加工は新しい選択肢の1つです。レーザーカッターによる布製品の加工は、「デジタル刺繍」の1つであると言えますが、他の刺繍手法よりも短時間で同様の仕上がりで作成することが可能です。皮革もテキスタイルの1つですが、綿、ナイロン、ポリエステル、シルクなども使用することができます。
7. 紙
多くの場合、紙の加工は厚紙を扱う場合と同じように行うことができます。特に、厚手の板紙などを使用すると上手に加工することができます。
このように、レーザーカッターで加工できる素材の種類はとても豊富です。ただし、ガラスを使用する場合は、危険を防ぐため彫刻以外の加工は避けた方が良いでしょう。また、ビニールやPVCなどの塩素を含む素材の加工は、健康に害を及ぼす可能性があるためあまりお勧めできません。
Laserboxを使ったレーザー加工
レーザーカッターは、企業や工場などでは何十年も前から使われてきましたが、最近は自宅や教育現場でも使用されることが増えてきました。Makeblockが提供するLaserboxは、上記のような幅広い素材を加工することができ、かつ子どもでも簡単に操作できる設計になっています。
概要
レーザー加工において、非常に面倒なのは、素材に応じたレーザーの様々な設定をしなければならないことです。Laserboxは、この面倒な作業を減らしてくれるように設計されています。公式の素材を自動識別し、それぞれの素材に応じてパラメータ設定を自動で調整してくれます。
Laserboxを使うと、レーザーによる切断も彫刻も簡単に行えます。そのため、子どもの工作やジュエリー作り、プロトタイピング制作などにも適しています。Laserboxを使って工作していると、きっと時間を忘れて夢中になってしまうことでしょう。
特徴
機器の使いやすさはLaserboxの特徴の1つです。AIアルゴリズムを用いた素材の自動識別や設定調整、手描きのデザインを基にした加工など、革新的な機能を備えています。レーザーカッターを初めて使う方でも、他のレーザーカッターに使い慣れている方でも、簡単に使い始めることができます。
付属のソフトウェアを使用してデザインすることもできますが、素材に直接書き込んだり手描きのデザインを読み込んだりして加工することもできます。切断する前には、500万画素カメラを使用して加工する位置をプレビューできます。また、画像を抽出しておいて、後から他の素材に適用して加工を施すことも可能です。
さらに、Laserboxはカバーを開けると自動で停止するように設計されていますので、子どもでも安全に使うことができます。発熱しづらいように設計されたスマート煙清浄機も設置されているので、機器内の空気の換気もしっかり行ってくれます。加えて、警告システムも組み込まれているので、何か問題が発生した場合はアラームが鳴り知らせてくれます。
さあ、レーザーカッターを使って実際に作品を作ってみましょう。Laserboxにご関心のある方は、jp@makeblock.com 宛にご連絡ください。
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