青少年向けのロボットコンテスト「MakeX」の世界大会が、中国広東省広州市で12月7日(金)から3日間に渡り開催され、20以上の国と地域から予選を勝ち抜いた350ものチームが集い、3つの部門に分かれて優勝を目指し競い合いました。

 

閉会式後に、各部門の受賞者達が各国・所属ロボットクラブの旗を掲げている様子。日本から参加した「チームユイ&ココロ」(写真中央)が特別賞を受賞した

 

日本からは、STEM教育委員会とMakeX沖縄実行委員会が主催した、東京福岡、沖縄の3都市で開催された予選大会を経て、全国から選抜された7チームが日本代表選手として同世界大会へ出場しました。 日本代表選手が世界大会に参加するのは今年が初めてでしたが、東京予選で優勝を果たした小学校5年生と6年生の女子チーム「チームユイ&ココロ」が特別賞を受賞したり、沖縄予選の優勝チーム「チームAmicus K」が、数十点の差で惜しくも決勝トーナメント進出を逃すなど、大健闘の結果となりました。

 

今大会で日本代表チームも出場した、MakeXスターター部門の様子。対戦相手のチームとも共同で遂行しなければならないタスクがあることが特徴

 

「チームAmicus K」として出場した、沖縄アミークスインターナショナル小学校5年生の佐和田海斗さんは、大会最終日に行われたプログラム「Roadshow」に各国からの代表選手とともにプレゼンターとして選出され、「“ヤンバルクイナ”と名付けたロボットを4回改造して、より多く点数を取れるように工夫しました。僕の目標は、ロボットの世界大会で優勝することです。僕の夢は、人々を助け、人々の役に立つロボットをつくることです。(英語のプレゼンテーションより一部抜粋・和訳)」と、世界の大舞台で力強く立派なプレゼンテーションをされました。

沖縄の伝統的衣装を身にまとい、世界中から参加した大聴衆を前に6分間の英語プレゼンテーションを披露した佐和田海斗さん

 

今大会で、日本代表チームにメンターとして帯同したSTEM教育協会の理事で、駿台電子情報&ビジネス専門学校で講師を勤める久木田寛直氏は
「今年は初参加ということもあり慣れない点も多かったが、日本の子供たちに素晴らしい経験を提供できる場であると期待している。
来年は日本チームが優勝できるよう頑張っていきたい。」と抱負を語られました。

日本代表チームのメンターとして MakeX 世界大会に参加された久木田寛直氏と、Makeblock 創業者兼CEO の王建軍(Jasen Wang)

MakeXロボットコンテストは来年2019年も世界各国で開催される予定で、新しいテーマのもと、メインボード、電子部品、モーター、構造部品など、今大会よりも多くの機器オプションを利用できるようになるとともに、参加者により多くの興奮や感動、経験をもたらすよう企画が進められています。

 

MakeXについて
MakeXとは、創作意欲を刺激して青少年の成長を導くことを目的に、Makeblockが世界規模で展開しているロボットコンテストのプラットフォームです。ハイレベルな競技を通じて、青少年が楽しみながら体系的に科学、技術、工学、アート、数学(STEAM)などの知識を学習できるとともに、創造性やチームワークを養うことを奨励します。